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-ヴェルクマイスターIII- EnglishヴェルクマイスターIII 調律の手順 ※このマニュアルに従って調律する前に、必ず別項「 調律について 」を読んで下さい。 1、中央C 音を音叉で合わせます。この時のうなりはとても聞き取り易いはずです。うなりの速度を聞きながらチューニングピンを出来るだけゆっくり回します。チューニングピンを回すと、うなりが段々速くなる場合は、回す方向が逆です。 段々ゆっくりになるうなりが消失したところが正しい音です。行き過ぎた場合は反対方向に回し戻して合わせます。 2、中央Cを基準に、その下のFを純正にとります。純正は1の手順と同じく、うなりが消失するところです。 3、2で合わせたFを基準に、その上の♯Aを純正にとります。 4、以下♯Aからその上の#D。 5、その下#G。 6、その上の#C。 7、その下の#F、の順に純正にとります。 8、最初のCに戻り、 9、Cを基準にその下のGを1秒間に3回のうなりにワイド(この場合、Gを低くする方向)で合わせます。 10、Gに対して、その上のDをナロー(Dを低くする方向)2回/秒に合わせます。 11、Dに対して、その下のAをワイド(Aを低くする方向)3回/秒に合わせます。 12、Aに対して、その上のEを純正にとります。 13、Eに対して、その下Bを純正にとります。最初のCとEがワイド3回/秒ならば正しく調律されています。大きくずれている場合は、途中を検証し直してください。 【どうしても合わない場合】
ナロー、ワイドを間違えていませんか?
これで、中央の1オクターブが仕上がりました。あとは、うなりを利用して高低のオクターブに広げて下さい。 最後に手つかずのレジスターと音程を揃えます。この時も、やはり音の高さでは無く、うなりを聞いて、それが消失するところを探してください。
バロックピッチCの音叉が無い場合 一般的なモダンピッチAの音叉しか手に入らない場合は、#Aから始め、F、C、と遡り、手順4に戻って下さい。なおバロックピッチCの音叉はコースタルトレーディング・ムジカアンティカ湘南 で取り扱っています。おそらく他では売っていないと思います。 「ハープシコード製作の記録」の項では、ずいぶん悪く言いましたが、ZHI代理店として以外は、信頼できる会社だと思います。
まとめ ![]() 1.C↓ 2.F(p)↑ 3.#A(p)↑ 4.#D(p)↓ 5.#G(p)↑ 6.#C(p)↓ 7.#F(p) 8.C↓ 9.G(w3)↑ 10.D(n2)↓ 11.A(w3)↑ 12.E(p)↓ 13.B(p) [ 検証: C ↑ E(w3) ] ※ p=純正 w=ワイド n=ナロー 調律のコツ 狂いは、時間よりも湿度の影響をより受けます。前日より湿度が高いと、全体に音が高くなる方向に狂います。晴れた場合には逆です。ですから最初の音、つまり普通は中央Cを弦を緩める方向で合わせたのなら、他の殆どの弦も緩めて合わせることになります。逆に最初の音を張って合わせたなら他の弦も張って合わせることが多いです。 チューニングハンマーは、下向きに力を入れながら回すとピンが緩みにくく、微調整も効きやすいです。 最終確認に両方のレジスターを入れ、オクターブを鳴らすと、聞き逃したうなりを発見しやすいです。 |
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